マイナンバーカードの交付率が50%を超え、政府が運営する行政関連のオンラインサービス「マイナポータル」の利用者も急激に増加しています。今回は、このマイナポータルと税関連情報を連携させることで、控除証明書等の必要書類のデータを一括取得し、各種申告書の該当項目へ自動入力が可能となり、年末調整手続や所得税確定申告手続が円滑に進めることができる仕組みをご紹介いたします。
1.マイナポータル連携の対象となる控除証明書等
医療費通知情報
寄付金受領証明書・寄附金控除に関する証明書
生命保険料控除証明書
地震保険料控除証明書
住宅借入金年末残高等証明書
住宅借入金等特別控除証明書
特定口座年間取引報告書
保険会社や金融機関がマイナポータル連携に対応していることが必要です。
2.マイナポータル連携を利用するための流れ
(1)準備するもの
①マイナンバーカードとパスワード
②マインバーカードの読取機能のあるスマートフォン又はICカードリーダライタ
(2)マイナポータル等での事前設定
マイナポータル連携を利用するためには、事前設定が必要です。
事前設定は、初めてご利用になる1回目のみで、次からは、原則として設定不要です。
事前設定については、マイナポータルにおいて、設定方法のご案内をする専用ページを開設しています。専用ページでは、画面の案内に沿って進めることで、事前設定を完了することができます。
(3)設定手順
①加入している保険会社等がマイナポータル連携に対応しているか確認する
②取得したい証明書等を選択する
③保険会社等が対応している民間送達サービスを選択して連携する
④連携した民間送達サービスから保険会社等の利用設定をする
⑤e-Tax(マイナンバーカード方式)で確定申告等を活用する