執筆者:札勘スイマー
2015年09月15日

サッカー観戦が生き甲斐の私にとって、最近のエッセイではこの話題がご無沙汰となっておりましたので、
久々にこのネタで語ろうかと思います。

昨年11月18日、海外組と呼ばれる選手たちが揃った日本代表vsオーストラリア代表戦をヤンマースタジアム長居で、観戦してきました。

海外組が合流する代表戦となると、チケットの入手は非常に困難になります。今回の試合はどうしても観戦したく、定価の2倍を超える価格でチケットをGETしました。しかし、1枚しか購入できず、1人で行くことに。。。

今回の試合を観戦したかった理由は、11月14日のホンジュラス戦から、ワールドカップ後初めて内田篤人選手が代表に合流していたからです。結局、内田選手はホンジュラス戦出場後、怪我の悪化の懸念から欠場となりました。(泣)
また、内田選手だけではありませんが、鹿島アントラーズのサポーターである私は代表戦で特に応援するのはやはりアントラーズ出身選手です。

初めての1人でのサッカー観戦!試合が始まれば、そんなことも一切気にはなりませんが、それまでは少し心細い思いをしながらも着席して30分弱で、練習が開始されました。それからは写真を撮り、お目当ての選手を双眼鏡で追ったりとチェックに没頭。
試合前にも関わらず、周りのサポーターたちの様子は、国内組だけの日本代表戦よりも増して声援が大きく感じ、盛り上がっていました。

スターティングメンバーはGK川島 DF酒井高徳・森重・太田・吉田 MF遠藤・香川・長谷部 FW本田・岡崎・武藤の面々。

日本代表は、前半の立ち上がりは、動きがあまり良くありませんでした。オーストラリアが前からプレッシャーをかけてきて、日本はなかなか自分たちのペースに持ち込めず、途中でシステムの変更を余儀なくされます。そこから、徐々に動きが良くなってきましたが、両チームとも得点は入らず、後半へ。。。

後半の立ち上がりもオーストラリアが積極的にチャンスを作ってきました。ロングシュートを放ち、セカンドボールを繋ぎ、ゴール前へボールを放り込むという攻撃です。しかし、日本も集中した守備で対応します。日本はカウンターからボランチの今野選手が攻め上がり、最後は香川選手がシュートするも得点にならず。。。また、その直後にもクリアボールのこぼれ球に反応した岡崎選手が決定機を迎えましたが、なかなか決めきれないでいました。

流れが日本に傾きかけていると感じていた矢先、後半16分、本田選手のコーナーキックに今野選手がディングで先制ゴールを決めます。
本田選手においては、高校時代から注目していた選手なので、久々に目の前でプレーを観ることができて、感激しました。
やはり、日本代表選手の中では、一番存在感があるのではないかと感じます。

さらに後半23分には、森重選手のクロスにヒールで合わせる岡崎選手の巧みなシュートで2点目が入りました。このプレーは岡崎選手らしくないと言ったら失礼ですが、とても貴重なゴールシーンを観ることができました。

そして、無失点で終了できるかと思っていたところ、後半47分にカウンターからオーストラリアのケーヒル選手にゴールを決められてしまいました。このケーヒル選手ですが、日本戦にはとても相性が良いようで、ここ数年対戦するとゴールを決められる選手であります。
だからこそ、今回は無失点で切り抜けたいと思っていましたが、終了間際にゴールを決められてしまい、少し後味が悪くなりましたが、2-1のスコアで日本代表が勝利し、試合終了となりました。

試合終了後のもう一つのお楽しみは、選手たちの出待ちをすることです。私は出待ちする場所もいつも決めています。
今回はこのキリンチャレンジカップ終了後、各選手それぞれのクラブチームへ帰るということで、長居スタジアムでの解散だったようです。
いつもは、ホテルまで大型バスで移動するので、監督・選手全員一緒にバスに乗って出て来るのですが、今回は選手それぞれがタクシーや自家用車等で出てきたので驚きです!!その中でも吉田選手・長谷部選手は、こちらを向いて手を振ってくれたので、とても感激しました。
そして、この日はウキウキ気分で帰宅したのでした。

そんな体験から約半年が経ち、今度は選手とハイタッチができる体験をすることになります。

今年の6月3日、万博競技場にてJ1リーグ ガンバ大阪vs鹿島アントラーズの試合をセブン‐イレブン エキサイティングシートというピッチサイド(サッカーコートすぐ横のトラック付近)で観戦してきました。

しかし、これには少しだけ問題が。。。
私は前述したとおり、鹿島アントラーズサポーターです。でも、この試合はガンバ大阪のホームゲームなので、ハイタッチできるのは、ガンバの選手ということになります。この日に限り、アントラーズサポーターは封印し、外見もガンバサポーターとして、万博競技場に向かうのでした。

このエキサイティングシートという場所は、じっくりと試合を観戦したいという人にはお勧めできませんが、(テレビカメラが目の前にいるので、見えにくい場所もあるからです。)選手を近くで観たい人には常にテンションが上がる位置です。練習が始まると、私たちのすぐ横を選手たちが行き交います。そして、双眼鏡無しでも直接選手を観ることができ、ミーハー心をくすぶられます!!(笑)

試合内容としては、前半41分ガンバが左サイドの敵陣中央でFKを獲得し、遠藤選手がゴールへ向かうクロスを上げ、GKがパンチングするも、そのボールに反応した今野選手が押し込み、ゴールを決めました。
また、後半7分宇佐美選手がペナルティエリア内に進入すると、DFに倒されPKを獲得。キッカーは遠藤選手。落ち着いてGKの逆を突き、右隅に決めて、2-0でガンバ大阪の勝利となりました。

そして、試合終了後は今回のメインイベントであるハイタッチ会が行われます。試合終了後少し時間が経って、私たちはミックスゾーンと呼ばれる、選手たちが取材を受ける場所の端の方に誘導されました。そこは、両チームの選手がバスに乗り込む際に通過するところです。

そこで、私の不意をつく出来事が起こります。
突如、目の前にアントラーズの選手である曽ヶ端選手が現れたのです。
この日、アントラーズサポーター20数年目で初めて裏切り行為をし、そして負けてしまったので、私の心の中で葛藤があったせいか。。。
また、押し殺していたはずのサポーター心が表れてしまったのか、思わず「曽ヶ端選手~」と手を振ってしまったのです。
私はガンバのユニフォームとタオルマフラーを着用していて、表面的には完全にガンバサポーターにしか見えなかったのに、快く手を振り返してくれたのです。
「本当に良い人だなぁ…」と、感動しました。この試合には、曽ヶ端選手は出場していませんでしたが、アントラーズサポーターとしては、ゴールデンエイジと呼ばれる世代の選手で、今年36歳になります。Jリーガーの平均引退年齢の26歳から10歳も上回っても活躍されている選手であります。
この試合のあと、鹿島アントラーズはシーズン途中で監督が解任になりました。新監督になってから曽ヶ端選手はスタメンで出場しているので、嬉しい限りです。

そんな思わぬ出来事もありましたが、ハイタッチ会が長谷川監督を筆頭にスタートしました。選手たちは一斉にバスに乗り込まないので、取材を受ける選手たちを待ちながらになります。スタメンで出場した選手たちが主に登場し、「お疲れ様です。」と声を掛けながら、ハイタッチを行いました。手が温かい、冷たい、良い香りがする、体格が良いなど、近くで触れ合うことによって、トップアスリートの雰囲気がより伝わってきました。

選手と触れ合える経験はそうそうないかと思うので、今回は貴重な経験も出来て大満足でした。次は、ガンバの練習でも観に行こうかと画策中です。