執筆者:札勘スイマー
2017年03月15日

お正月休みとプラス3日間の有休休暇をいただき、恥ずかしながら初めての海外旅行(イタリア)へ行ってきました。

両親には以前から、「外国を訪れ、異文化に触れることはとても大事だから、早く行った方が良い!」と、言われ続けてきました。
しかし、私が大学生になった頃といえば、9.11アメリカ同時多発テロがあり、それ以降、欧米諸国など様々な地域でテロが頻発していました。
私の中で、「異国の地で、事件に巻き込まれたら怖い!」という気持ちが先に立ち、当時はなかなか海外に行く決心がつきませんでした。
そして、それならば先ず、日本の魅力に触れようと、全都道府県を訪れることを目標に、専ら国内旅行に出掛けていました。
そんな、国内旅行派だった私が、残すところあと宮崎県1県となったところで、そろそろ国内の観光地で、「行きたいなぁ」と、思う場所も無くなってきて、
また、人生経験をそこそこ積み、何が起きても動じないぐらいの度胸もついたので(笑)、昔から一番行きたいと思っていた「イタリアに行ってみよう!」と思い立ったのが、
8月下旬のことでした。
そして、私と同じく海外旅行初体験の友人とも予定が合ったことから、イタリア旅行の計画を立て始めたのです。

2人とも初めての海外旅行ということで、フリープランは、初心者にはとてもハードルが高く感じ、自由行動の時間があるツアーを探すことにしました。
そして、様々なツアーを検索し、関西空港からフランクフルト空港で乗り継ぎをし、ミラノへ到着、そこから、ミラノ・ベローナ・ベネチア・フィレンツェ・チヴィタ ディ バニョレージョ・
ローマの主要都市を巡る8日間のツアーを発見したのです。
これだと、イタリアで見ておきたい観光地を網羅していて、初めてのイタリアを満喫できると考え、このプランに決定しました。

そして、3ヵ月前から旅行の計画を立てていたはずなのに、気付けば早年末。。。
昨年、今年と年末年始12月31日~1月1日は、カウントダウンのコンサートへ参加するため東京へ行き、また、年始も初詣・イベント・コンサートへ出向くというかなりのハードスケジュール!
今年は1月4日からイタリア旅行へ出発というのに直前まで予定を詰め込んでいた結果、かなり慌ただし中、結局準備も前日にほぼ寝ずに行い、早朝関西空港へ出発したのです。

年始ということもあり、関西空港の保安検査場はかなり混雑していて、時間通りに搭乗できるのかと少し不安でしたが、なんとかすべての手続きも終わり、搭乗できました。

今回のフライトでは、ルフトハンザ航空というドイツの航空会社を利用しました。CAさんたちもさすがドイツ人と思うほど体格も良く、
中には2m近くありそうな高身長の男性がいたり、ドイツ人といえばイメージする厳格そうな雰囲気が漂うスタッフばかりでした。また、そのうち1人は、日本人女性のCAさんもいました。

そして、いよいよ離陸の時間。私の中で一番の問題と考えていた長時間の飛行機移動の開始です。
(特に飛行機が怖いという訳ではありませんが、国内線でも毎回、機内に響き渡るエンジン音が気になるので…。)

海外旅行経験者によると、「ずっと、寝て過ごす。」とか「映画鑑賞をする。」といった、機内での過ごし方を聞いてはいましたが、今回左から3席、真ん中4席、右側3席あった座席の
中程に座っていた私は、思うように身動きもできず、エコノミークラスの洗礼を浴びていました(泣)。

取り敢えず、せっかくだからと、普段滅多に映画鑑賞に行かないので、「君の名は。」を観ることに…。前評判も良く、大ヒットを記録していて、皆が揃って「いい映画!」と言っていたので、
かなりの期待感を持って鑑賞し始めましたが。。。私も年齢を重ね擦れてしまったのか(笑)、あまり共感できるところがありませんでした。また、「泣けた。」という話も聞いていて、
果たしてどの場面で泣くようなところがあったのか…と思うほどでした。やはり、映画の主人公と同じぐらいの年齢だったら、私も感動できたのかなぁと、とても残念に思いました。

12時間のフライト時間から「君の名は。」を鑑賞し、まだ2時間強しか経過していません。時より、今どこを飛んでいるのか気になって、モニターで飛行経路を見ていても、まだ北海道辺り。
それから少し時間が絶って、やっと日本を出たと思っても、ずっとロシア。。。当たり前ですが、ロシアって大国やなぁ…と改めて実感しました。

前日、ほぼ寝ずに準備をしていて、そろそろ眠たくなる頃なのに、座席の狭さとイタリアへの興奮なのか、全く寝付けません。
タッチパネルの画面を色々操作していていると、(サッカー)ブンデスリーガの各チームの紹介番組を発見!しかし、内容を見てみると、言語はドイツ語でしたが、退屈していたので、
頑張って見てみることに。学生時代、第2外国語の選択で、フランス語かドイツ語を選らばなければならず、結局は身に付かなかったのですが、フランス語をチョイスしたことを少し後悔しながらも、
映像を必死で追っかけていたら、余計に寝れなくなる始末。。。

やはり、エコノミークラスでは10時間を超えるフライトには耐えれず、辛いの一言でした。もし、また10時間以上のフライトで海外旅行する時がきたら、エコノミークラスは避けたいと思います。

しかし、ここでふと思ったのが、(エコノミークラスとビジネスクラスの違いはありますが)ヨーロッパで活躍するサッカー選手が日本代表として合流するために日本に帰国することがしばしばあります。
そして、帰国後、数時間で全体練習に合流しているというニュースを見ますが、移動に慣れていて、しかもアスリートだから、一般人とは比べ物になりませんが、なんていう体力!
やはり、前後半90分間、あの広大なピッチを駆け抜けるサッカー選手の体力は尋常なものではないと、自ら体験して感じました。

時間はランチタイムへ。初めての機内食です。やはり、「ビーフorチキン」と尋ねられるのかと感心。私はビーフを選びましたが、意外と美味しかったです。

そんなこんなで、ふと飛行経路に目をやると、ついにフィンランド上空まで達していました。まさかドイツよりフィンランドに入るのが先になるなんて、思ってもみませんでしたが、
ようやく、ヨーロッパに突入です。機内はさほど揺れも感じず、無事ここまで到達したことに感謝し、体は疲れ切っていましたが、到着が近づき、徐々にテンションも上がってきました。

ヨーロッパに入ってから、2時間程でついに飛行機はフランクフルト空港に着陸。広大な滑走路の中程でタラップにて飛行場に降り立ち、初めて異国の地に足を下した時は、とても感動しました。
しかし、ターミナルから離れた所で降ろされたので、5~6台が連結されたバスに乗り込み移動します。そこから乗り継ぎを行うため、ターミナルの中をかなり歩きました。
周囲には、またまた身長2m超えの人々がちらほらいて、私は日本では考えられないほど周りをキョロキョロと見渡して、観察していました。

フランクフルトに到着して、2時間ぐらいでミラノへと出発します。それまで、初めての買い物をするために売店へ。500mlのミネラルウォーターの価格が日本円で300円を超えていて
少し驚きながらも初めてのおつかいは、なんとか成功!これからユーロ生活に入るんだなと実感するのでした。

フランクフルトからミラノへは小型の飛行機で向かいます。ちょうど夕方に差し掛かる頃で、夕日がとても印象的でした。

そして、2時間程でミラノに到着です。長い長い飛行機移動もやっと終了です。
ミラノの気温は思ったよりもかなり低く、この時ちょうど寒波が襲来していたようで、旅行中はマイナスか、高くて5℃ぐらいでした。
空港の内外では銃を持った軍人さんが警戒していたりと少し怖い感じを受けましたが、バスに乗り込み、初日のホテルに向かったのです。。。

初めての海外旅行ということで書き出したら、出発編でこんな長文になりました(笑)。

次回はいよいよ観光編をお送りしたいと思います。
まさか、出発から最終日まで順調に進んでいた行程の最後の最後にアクシデントが待ちわびていたなんて…。
続きは次回のお楽しみに!!