幼い頃から長年、ハウスダスト・ダニの通年性アレルギー性鼻炎に悩まされていた私。
かれこれ30年ぐらいお世話になっている地元の耳鼻咽喉科の先生からは「〇〇ちゃん」と呼ばれ、未だに子どものような感覚で接してくださるほど気さくな先生。
もしかするとこれから、通院する機会が減ってしまうかも知れません…。
私は通年性アレルギー性鼻炎の原因であるハウスダストに特に敏感です。
少しでも埃があるような場所に行くとすぐに鼻がグズグズし反応します。
そのため、良いのか悪いのか、掃除が行き届いていない所に行くとすぐに分かってしまいます(笑)。
また、1年程前、喘息を患ってからは、気管支内の繊毛の働きが鈍り、痰が絡み出すという悪影響も出てきました。
そして、今年の初め、呼吸器内科の主治医からの勧めにより、久々にアレルギー検査を実施。
ハウスダスト・ダニにプラスして、スギ花粉にも反応する結果が出てしまったのです。
喘息の症状は、徐々に改善されてきているのですが、元々気管支も弱かったこともあり、まずは数値が高かったハウスダスト・ダニによるアレルギー症状の改善を計る狙いで「舌下免疫療法」を開始することになりました。
ここで主治医から初めて舌下免疫療法の詳細を伺うことになるのですが、
果たして自分のライフスタイルからして、毎日忘れず投与できるのか?
また、3年以上長期に渡り継続することは可能なのか?
という自分自身の問題もありましたが、幼少期からの悩みをここで解決できるかも知れないという強い期待で決断しました。
この舌下免疫療法というものは、アレルゲン免疫療法(減感作療法)の一種で、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていくという治療法です。
現在、スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる唯一の治療法とのことで、70~80%の方に効果があるそうです。ただし、治療期間が3~5年と、根気のいる治療になります。
実際の投与方法としては、1日1回、少し大きめのタブレット形状の錠剤を舌下に置きます。その際、溶けて吸収されるまでの5分程度、水分を取らないようにしなければなりません。また、服用前後2時間は、激しい運動、入浴はできません。
そして、アレルゲンを直接体内へ吸収させるため、まれにアナフィラキシーショックと呼ばれる重い副作用を起こす可能性があり注意が必要です。
アナフィラキシーショックは投与から30分以内に症状が現れるため、初回投与後は医師の指導の下、院内で行い、30分ほど様子を見ていきます。
その後、問題がなければ、3~5年の長期間の治療の開始です。
6月3日から開始し、まだ2週間程しか経過していませんが、今のところ副作用もなく、毎日忘れずに投与できています。
早ければ3ヵ月から半年ほどで効果が出てくるとのことで、そこから長ければ5年継続させると効果が長続きするそうです。
先ずは半年後、通年性アレルギー性鼻炎の症状が緩和されていることを願い次のエッセイの順番を待ちたいと思います。