2013年07月01日

日本ハムファイターズの新人大谷翔平選手が、プロ野球オールスター戦のパリーグ外野手部門第3位に選ばれたとのニュースが飛び込んできました。

大谷翔平選手といえば、私の知識では、高校3年生の時に最速で時速160キロメートルの球を投げ、メジャーリーグに挑戦したいとの考えをドラフト直前に表明したけれども、日本ハムの栗山監督が「指名する」と表明し、日本ハムが単独1位指名をするという事態に。
この結果を受けても「メジャーリーグに挑戦したい気持は変わらない」と話していたけれども、高校卒業後に直接メジャーリーグに挑戦した場合の選手としての成長の可能性や、投手と打者の両方(二刀流)で育てていく計画を聞き、熟考の末、ダルビッシュ投手がつけていた背番号11番を引き継いで日本ハム入りしたというものです。

アメリカに行くか日本に残るかで今後の人生が大きく変わる可能性があるという状況なので、かなり考えただろうと思いますし、高校3年生でまだまだ遊びたいだろう時期に、このような重大な決断に迫られるというのも、どのような心境だっただろうか、なかなか想像できないところです。

大谷翔平選手に重大な決断を迫ることになること、1位指名枠を棒に振るリスクを背負うことになることを知った上で、あえて1位指名をした栗山監督も、かなり考えて決断したのだろうと思います。2011年には、原監督の甥にあたる菅野選手を1位で指名したけれども入団を拒否されているので、大谷選手からも拒否されたら2年連続で1位指名枠を棒に振ることになるからです。
「その年に一番良いと思った選手との契約交渉権を獲得する」という考えは、シンプルで分かりやすく、戦力均衡を図るというドラフト制度の意義をあらためて考えさせられました。

このような経緯があって、監督推薦ではなくファン投票でオールスターに選ばれたのですから、大谷選手としても喜びは大きいのではないかと思います。
こうなるとやはり投手として出場するかどうかに注目が集まると思います。
二刀流で出場することになれば、右翼手と投手で出場したイチロー以来のようです。

大谷選手はマスコミの取材に対して、時代が変化していく幕末が好きと答えたらしいですが、二刀流として成功してプロ野球に変化をもたらしたいと考えているのかもしれません。

幕末といえば、大谷選手の出身地である岩手県は、会津藩を助けるために奥羽越列藩同盟に加わって新政府軍と戦った地域です。大河ドラマでちょうど会津戦争が行われていて、第一話から見ていますが、配役をみているとなかなか感慨深いものがあります。
西田敏行、国広富之、風間杜夫がそれぞれ西郷頼母、横山主税、林権助を演じていますが、20年以上前に日本テレビ系で放送された時代劇「白虎隊」にも出演していて、その時はそれぞれ別の役(萱野権兵衛、神保修理、松平容保)を演じており、この「白虎隊」のドラマを思い出させるからです(私は10年ほど前にビデオか何かで見ました。)。
見たことのある方は分かると思いますが、神保修理や萱野権兵衛の最後の場面や、堀内孝雄が歌った主題歌「愛しき日々」などが、今でも思い出されます。

話にまとまりがなくなってきましたが、岩手県出身の大谷選手がオールスター戦で活躍する姿を楽しみにしつつ、福島県会津若松市に行ってみたい気分です。