日本シリーズの最中ですが(2024年10月30日現在)、今回は、報道が多くなされているプロ野球監督の交代について書いてみたいと思います。
今年は、一軍監督が12球団のうち5人も交代することが報道されています。
春からみていてチーム状況・成績が不振に思えた順(←私見)に書くと
埼玉西武ライオンズ 渡辺久信監督代行から西口文也二軍監督に交代。
中日ドラゴンズ 立浪和義監督から井上一樹二軍監督に交代。
オリックスバファローズ 中島聡監督から岸田護投手コーチに交代。
東北楽天ゴールデンイーグルス 今江敏晃監督から三木肇二軍監督に交代。
阪神タイガース 岡田彰布監督から藤川球児球団本部付スペシャルア シスタントに交代。
埼玉西武ライオンズは、2023年から松井稼頭央監督がチームを率いていましたが、成績不振のため、2024年5月の交流戦から渡辺久信ゼネラルマネージャーが監督の代行を務めることに。
今季は球団最速で90敗、最終的には球団ワーストの91敗、チーム打率・本塁打数・得点数のいずれもリーグ最下位という状況からすると、渡辺監督代行が退任するのはやむを得ないのかもしれません。とはいえ、渡辺監督代行の采配に何か大きな問題があったわけではなく、本人の辞意が強く結果責任を負った、ということだと思います。
中日ドラゴンズは、2022年から立浪和義監督がチームを率いていましたが、2年連続で最下位、2024年も最下位に沈んでいたために退任となっています。
この3年間、ベテランのモチベーションの維持・出場機会の確保と若手の育成とのバランスに苦労したうえでの退任のように見受けられました。
オリックスバファローズは、中島聡監督のもと2021年から2023年にかけてパ・リーグ3連覇を達成していますが、今季5位に終わったことを受けて退任となっています。自ら選んだ退任のようであり、中島監督の美意識を感じます。
監督交代と聞いて驚いたのが、東北楽天ゴールデンイーグルスと阪神タイガースです。楽天の今江監督は2年契約のうちの1年終了をもって、阪神の岡田監督は2023年日本一、2024年セ・リーグ2位の成績で退任となっており、それぞれの監督について様々な退任理由が報道されています。
これら5球団のチームカラー、ベテランや若手の起用法などがどのように変わるのか、来季の見どころの一つと思っています。