ゴールデンウィークに友人と2人でトルコに旅行に行きました。
これまでロシア、イエメンなどをフリーで旅行してきたため、トルコでまず感じたことは何と旅行しやすい、旅行者にやさしい国なんだろうということです。
個人旅行はちょっと・・・とためらってしまうあなたにトルコがいかに楽々かお教えしましょう。
まず、トルコ国内は長距離バスが非常に発達しています。ほとんどの町にはオトガルと呼ばれる大きなバスターミナルがあり、何社ものバス会社が各地へバスを出しています。
長距離バスはどれもきれいで、軽食や飲み物が出たりします。席も飛行機のエコノミー席よりも広くて楽です。前方が流線型の最新型のバスもあります。
オトガルへ行けば各社が大きな字で行き先を英語で書いているので、行きたい町へ行くバスはすぐに見つかります。何社かが同じ行き先のバスを出しているので、バスが何時間もないなんてこともありません。何かあります。但し、いろいろなバス会社が自社のバスを勧めるので比較検討は自分でしなければなりません。
バスは座席が決まっており、荷物札もあり、とてもきちんとしています。
さらにオトガルが市街地から離れている場合、市街地までそのバス会社のセルヴィスと呼ばれるミニバスで、無料で引き続き中心部まで連れて行ってもらえます。
イスタンブールの市内は、観光名所であるブルーモスク、トプカプ宮殿、アヤソフィア、バザールなどは全て徒歩でも十分まわれます。。
しかし市内を走るトラム(路面電車)が2分おきくらいで走っており、何駅間乗っても1回約90円なので、ちょっとした距離でも乗るととても便利です。切符となるジェトンという硬貨を何枚か買って持っていれば思い立ったらすぐ乗れます。
カッパドキアなどは、きのこ岩、ローズバレー、ギョレメ野外博物館、カイマクル地下都市などの見どころがありますが、どれも離れています。
ガイドブックでは現地ツアーに参加した方が効率がよいので利用した方がいいと書かれています。ツアー料金は1日観光と昼食や入場料などすべての料金込みで3000円強です。
私たちも1日半の時間があったので、1日は現地ツアーに参加し、最初の半日はツアーに含まれていないところを自分たちで普通に市バスを使って観光しました。
ツアーは土産物屋で不必要な時間を取ったり、何のために待たされているか分からない時間があったりして時間の無駄も多いです。(ツアーによると思いますが)
ツアーを利用しなかったとしても、市バスは正面に行き先がどれも英語で分かりやすくかかれていますし、いろいろな方面行きのものが結構頻繁に通っています。一応バス停留所はありますが、自分の行き先のバスを見つけたら、タクシーのように手をあげて止めてどこからでも乗れます。そしてどこででも下りられます。みんなそうやっています。
そういえば、長距離バスでさえ路線で待っていて途中で乗ってくる人や途中で降りる人が何人かいました。
カッパドキアでは自力でまわった最初の日の方がほんの数百円の交通費で、とても効率よく観光できました。
石灰棚で有名なパムカッレでも同じでした。ホテル近くでバスを下ろしてもらったり、ホテル前で手をあげてバスに乗ったりしていました。
ブルサという町ではバスのかわりにドルムシュという乗り合いタクシーが発達しています。
ドルムシュはほかの町にもあるようですが、とくにブルサで目立ちました。
普通のタクシーのような乗用車ですが、車の屋根部分に行き先や経由地など2,3か所の地名が英語で書いた札が立っています。これを見て自分の行き先が書かれた空席のありそうなものがくれば、止めてどこからでも自由に乗り、自由に下りられます。乗り合いなので料金は激安です。日本で1200円くらいと思われる距離が100円くらいでした。
いろいろな方面のドルムシュがたくさん町中を走っていて、とても便利です。
トルコではどの町でもレストランがたくさんあります。そして、日本のようにメニューに写真が載っている店も多いです。ほとんど英語メニューも併記されています。
またロカンタと言われるレスランも多く、カウンターに料理が並んでいます。料理を見て、「これとこれ」と指をさして選んで店の人に皿に乗せてもらいます。
店の外から料理が良く見えるように並べられていますので、実物の料理を見ておいしそうな店を見つけて入れます。
またトルコでは公共トイレもあちこちにあり、旅行者が見つけやすいように目立つ表示があります。観光地のほか、人が多く集まるところには必ずあります。
トイレには1回30円ほどの使用料がかかりますが、トイレットペーパーもついていて、わりときれいです。旅行中にトイレが見つからなくて困る心配はありません。
そしてイスタンブールでは英語どころか、結構日本語が通じます。
ホテルや店の人はもちろん、一般の人でも少しなら日本語を話せる人が非常に多いです。日本語を使いたくていろんな人が日本語で話しかけてきます。
バザール(市場)では大阪商人より口達者な(もちろん日本語)あきんどばかりです。
驚くほど流暢に口達者に日本語でまくし立てられます。日本語が通じるのは楽な面もありますが、興ざめの部分も結構多いです。
トルコは、さすが観光大国です。個人旅行者が心配する、移動手段やレストラン、トイレなどが、迷いようのないくらい分かりやすくなっています。
イスラム教の国の人々は、基本的に旅行者に親切ですが、トルコはさらに尋ねなくてもすむくらい分かりやすくなっています。
とっても楽々です。