2006年09月01日

このホームページのエッセイをよくごらんの方は、ご存じだと思うのですが、当事務所の女性は海外旅行好きの人が多いのです。
初めての海外旅行が事務所旅行だったりする人もいるのですが、皆、本当に旅行が好きで、毎年あまり人の行かないような国に行く人や同じところに何度も行く人など、行き先は様々です。

ところで、私が一番好きなのはハワイと香港です。
あまりにおきまりではずかしいなあ、と思っていたのですが、尊敬するノンフィクション作家の沢木耕太郎さんも同じことを書いていたので、最近は意を強くしてカミングアウトしています。
特に香港は、食べ物がおいしく、買い物の楽しみもあり、私のような働く中年女性にはまさに楽園です。
時差が1時間しかなく、フライトの時間が短く、ハワイ行きなどの飛行機に比べてあまり飛行機が揺れないのもありがたいのです。

今回は、香港の魅力について語りたいと思います。

まず、冬に暖かい!!
夏場はもう「地獄の釜のように」と表現する人がいるほど暑いらしいのですが、冬場はセーターに一枚ショールをはおるか、ちょっとした上着を着る程度で、十分暖かいのです。
それでも、少し肌寒いかな、と思う日があると、続々と現れるゴージャスな毛皮を来た香港マダム達。
寒い日本と比べると毛皮を着るような寒さの日が本当に少ないんだろうなあ、と実感します。
今年の1月初めに家族で行ったのですが、2か月ほど咳がとまらなかった家族全員の風邪が完治して帰ってきました。

また、街がコンパクトで動きやすい!
タクシー料金が安く(初乗りが230円程度)、しかも台数が豊富で、近距離でも全くいやな顔をされないので、タクシーでびゅんびゅんいろんな所に行くことができます。
朝起きてあのお粥屋さんのお粥が食べたい、と思えば、すぐタクシーに乗ってわずか数分で店の前へ。
しかも、お粥はトロトロ、だしのおいしさが全身にしみわたるようなおいしさで、一杯300円もしません。
毎朝、みそ汁をつくり、納豆をかき混ぜている身としては、夢のような生活です。

もちろん、お買い物の喜びも見逃せません。
バーゲンシーズンに安くなるブランド品もいいのですが、洋服をオーダーするのも香港の楽しみの一つです。
既製服は、ラインの美しさを気にしてか、ドレス(ワンピース)スーツのワンピースはほとんどノースリーブなのです。
私の意見を言わせてもらえば、ずっとジャケットを着続けるのならば、暑いときもあるし、気合いを入れて書面を書くときなどは動きにくいのです。
しかし、太い二の腕を放り出して仕事をする勇気はなく、ワンピースとして着ることができる半袖のドレスとジャケットの組み合わせというのは私にとっては理想的なのです。
そこでドレス(ワンピース)とジャケットのコンビスーツをオーダーすると、シルクウールの生地で作って4万円から5万円ほど。
私の経済観念からすれば決して安い買い物ではないのですが、肌触りや着心地のよさなどを考えるとやっぱりお得な買い物なのです。
ちなみに、こういう作業は急がせてはいけない、と人に聞いたことがあり、無理をすれば滞在中に完成品を受け取ることも不可能ではないらしいのですが、私は香港に着いた日かその次の日に注文して、その2日後に仮縫いしたうえで(ここで、ポケットの位置であるとか、タックを入れるのではなくてダーツにしてくれ、とか、結構細々と文句を言います。)完成品はゆっくり日本に送ってもらうことにしています。

そして、なんといっても食べ物の魅力が一番です。
詳しくは、当事務所の水谷事務長の第26回事務職員エッセイに書いてあるので省きますが、思い出すだけでうっとりしてしまうようなおいしいものの数々。
いろんな種類の料理を食べるために、家族で旅行していたときに、たまたま同時期に香港に旅行していた水谷事務長や事務職員の西崎とレストランで合流したこともあります。
値段的には庶民的なものから高価なものまでピンキリではありますが、ホテルでディナーと張り込んでも、おなかいっぱい食べて一人6000円もしないことがほとんどです。
毎回行くたびに絶対に行きたいお気に入りのお店のリストが増え、スケジュールがどんどん忙しくなっていくのが悩みのたねです。

最後に、私がお気に入りの穴場をお知らせします。
それは、香港公園です。
香港島のアドミラリィというメトロの駅からエスカレーターで直結しており、アクセスは簡単です。
広くて手入れの行き届いた美しい公園で、緑もお花も池もたっぷりあります。
鳥がいたり(以前はペリカンがいたのですが、今回は見つけられませんでした。)、鯉やカメなどがいるほか、太極拳の広場もあります。
子供用の遊具施設も非常に充実していて、そのうえ、フレンドリーな監視員が常駐して子供の安全を守ってくれます(大人が子供の遊具で遊んでいると穏やかに注意されます。)。
こんなにすばらしい施設なのに無料。しかも、いつも空いているのです。
香港旅行中はみなさんお忙しいとは思いますが、ぜひ、訪ねて見て下さい。
きっとのんびりされることと思います。