本年も(個人)所得税の確定申告の時期となりました。
所得税の主な改正点は、昨年12月1日掲載しました年末調整のポイントでその多くは述べていますので、本稿では、本年から大幅に改定されたインターネット上での確定申告の手続きについてご紹介します。
本年からは、「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」から選択ができるようになりました。スマートフォンやタブレット端末をお使いの方でe-Taxによる送信をされる方は、ID・パスワード方式で申告できることになります。
申告期限は3月15日ですので、早めに準備しておきましょう。
1.マイナンバーカード方式
マイナンバーカードとICカードリーダライタを利用してe-Taxを行う方法です。
(1)お使いのパソコンの利用環境
Windows、Macintoshの2015年以降のOS、ブラウザ、PDF閲覧環境があれば問題なく動作します。
(2)マイナンバーカードの準備
発行がまだの方は、市区町村の窓口で発行手続きが必要です。
(3)事前準備セットアップ
国税庁のホームページより、事前準備用ファイルをダウンロードの上セットアップをします。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/info-kakutei-mnc.htm
(4)確定申告書作成コーナーで申告書作成、電子申告
国税庁のホームページ作成コーナーより、指示に従い、作成を開始します。
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
マイナンバーカード方式は、パソコンをお使いの方のみご利用になれます。
2.ID・パスワード方式
税務署等で職員と対面による本人確認を行った後に発行された、「ID・パスワード方式の届出完了通知」に記載されたe-Tax用のID・パスワードを利用して、「確定申告書等作成コーナー」からe-Taxを行う方法です。マイナンバーカード及びICカードリーダライタは不要ですので、スマートフォンやタブレットのみで申告できます。
(1) 「ID・パスワード方式の届出完了通知」の受領
ID・パスワード方式を利用するには、税務署等で職員と対面による本人確認を行った後に発行された、「ID・パスワード方式の届出完了通知」が必要です。
お持ちでない方は、運転免許証などの本人確認書類をお持ちの上、お近くの税務署でお手続きください。なお、平成30年1月以降、確定申告会場などで既に「ID・パスワード方式の届出完了通知」を受け取られた方は、既にID・パスワード方式に対応したIDをお持ちですので、お手元の申告書等の控えをご確認ください。
(2) お使いのパソコンの利用環境
パソコンならWindows、Macintosh、スマートフォン等ならiOS、Androidの2015年以降のOS、ブラウザ、PDF閲覧環境があれば問題なく動作します。
(3)確定申告書作成コーナーで申告書作成、電子申告
国税庁のホームページ作成コーナーより、指示に従い、作成を開始します。
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
どちらの方式でも、手続は簡潔になり、利用しやすくなったようです。是非ご活用下さい。